連なりの景色 – 島岡製陶所 島岡桂

2024.08.14  by fumi

益子の島岡製陶所 島岡桂さんの器が届きました。
初めて紹介する桂さんの器は
縄で文様を付け、その上に化粧泥を塗り込み
成形する象嵌の器で知られています。

祖父かつ師でもある故島岡達三氏のもと修行し
技法と釉薬を受け継ぎ、作陶されています。
(象嵌技法は縄目の象嵌なので、縄文象嵌とも呼ばれています)
桂さんは技術や伝統を根底に受け継ぎながら
自身の創造的な感覚を活かした創作をされています。

少しここから話は逸れますが
私が桂さんのことを初めて知ったのは音楽でした。
2000年代に勃興したmyspace(音楽のSNS)に
桂さんが音源をアップされているのを
何かのきっかけで見つけて、それを興味深く聞いていました。

その後この仕事を続けていくなかで
myspaceの桂さんと、島岡桂さんがリンクしたときの
驚きはかなりのものでした。

それでも器を実際見た時に、仕事に見える骨格や
文様のリズムなど自分のなかで
腑に落ちたと感じたのも記憶に残っています。
(音楽と工芸には近似性があるのではと思っています)

そしてコロナ明け、昨年ご厚意で仕事場を
訪問させていただく機会を得て
注文をしたものが今回届きました。

当地の冬を思い浮かべながらした注文で
連なる縄目の文様がまるで
ホームスパンのマフラーのような
ヘリンボーンの縄文象嵌の器をお願いしています。

今回は普段使いしやすいサイズのものが届いていますので
ぜひお好きな方にご覧に入れることができたら嬉しいです。

◎平皿
6寸


◎マグカップ
少し背が高く、モーニングカップとしても良いでしょう。
普段個人的に使っている形で、とても気に入っています。

7寸皿とあわせて。

マグカップはこちらの形も。
文様に注目が集まりがちですが、
造形も美しい。

◎飯碗
4寸ちょっとの大きさ約13cmのものをお願いしています。


裏側まで雰囲気が良いです。

マグカップとあわせて。

◎輪花皿


店頭でも今日14日から紹介してまいりますので
是非ご覧ください。

RELATED