Lithuania diary、今日は木工品と編組品を中心に紹介します。
木や植物という素材はリトアニア、そして当地・東北地方では
たいへん身近な存在ですが、場所が変われば取り入れ方、使い方に違いもあり
またところ変わっても共通するところもある。
世界は違っていて、でもどこかで繋がっていることを感じる素材です。
◯松の根のかご・ヘーゼルナッツ(西洋ハシバミ)の木かご
果物かご・収穫かごとしてリトアニアでは使われていた
普段使いのかご。
材料採集の様子。日本の木よりも細くしなやかで、加工に向いているとのこと。
果物かごとして。
ツーハンドルのかごはお出かけ用にも。
このタイプのシングルハンドルは初めて紹介します。小ぶりでかわいらしいサイズ感。
◯柳のかご麻のテーブルランナーと。
彼の地の自然や植物をモチーフにしたものは
素材は違えど近しいトーンに感じます。
伝統的なリトアニアの卓上かご。
柳の枝を使い皮を剥いで編む
複雑なパターンが特徴的な仕事。
90近いおばあさんが作っているもので
これからは大変貴重な仕事のひとつに
なっていきそうです。
以下は柳のバスケット。
縁かがりはリトアニアの伝統的な三つ編み。
弘前のあけびかごにもぐにという三つ編みがありますが、
こちらは見た目よりも軽やかで爽やかな印象。
◯木工品
こちらはゲルダとよばれるウッドトレイの一種。
今年の冬、Lt shopの松田沙織さんから
見せていただいたこのトレイを見て
アイヌのニマと呼ばれる刳物への近しさを感じ
当地で今展を企画するにあたり
ぜひ紹介をしたいという話をしていました。
松田さんの解説も以下に。
リトアニアの北部を拠点にする羊飼いであり
木工作家のエリカス・チパスさんが作るウッドトレイ。
古くからリトアニアの暮らしで用いられてきた
“ゲルダ-Gelda”という木の桶をモチーフに、工芸品として
小ぶりに作ったものです。
本来のゲルダは木の幹をくり抜いて作った大振りなもので
穀物をふるいにかけたり、子供の入浴に用いたり
生活のあらゆるところで用いられた道具でした。
エリカスさんが作る小さなゲルダには
太陽を象徴したデイジーの花などの紋様が
彫り込まれています。果物やお菓子を盛ったり
身の回りの細々したものをまとめたり
使い方はアイディア次第です。
(引用おわり)
オイル仕上げされています。
クッキングペーパーなどを敷いて
お菓子や食べ物を入れたり、物入れにしたり。
経年の変化も楽しみです。
ゲルダの桶
◯木のコースター
毎回好評の木のコースターも紹介しています。
影も楽しい。
Lithuania diary
6月2日(日)まで