東北 工藝の旅 から 大西麻理 伸びやかなかご

2021.07.05  by fumi

今夜は岩手県遠野市でくるみのかごを作る大西麻理さんの作品を紹介します。
大西さんは自然に近い場所で日々を営んでいて
またたびの市川さん、すず竹の橋本さんと同じように自ら山に入り材料の採取、
材料作りと編み込みまで、すべて自らの手で行う作り手です。
大西さんのかごの特徴は、独特の丸みと
丁寧な材料作りからくるしなやかな形にあります。

そして作り出す形はそれぞれ特徴的だけれど
気をてらったようなところがないところが
とても良いなと感じています。
以下は今回届いているかごです。


コーヒーフィルター入れ
今回も紹介しています。

縁巻きのデザインも素敵な物入れ。

かっこべ
一枚皮をつかった物入れ。細やかなつくりが美しいもの。
台所道具をまとめたり、少し大きい方は花器としても。


フルーツバスケット、と名付けられたかご。
クルミの表情がとても雰囲気のあるもの。

◎緊急企画 “東北 工藝の旅”
7月1日(木)-7月12日(月)※会期中7月6日(火)休
6月30日から7月5日までの日程で大阪の百貨店うめだ阪急で開催される予定だった催事
“民藝と暮らす”は昨今の状況のため、今年も開催が中止となりました。
コロナウイルスが蔓延し、なかなか思うように身動きも取れない中東北各地の作り手や
協力してくださった方とやりとりを重ね準備を進めてきました。
残念な気持ちもありますが、とにかく前を向き日々を進めていくために
“民藝~”で紹介予定だった東北の作り手の作品・製品の一部を集めて紹介いたします。
それぞれの作り手とのやりとりの過程は
東北における民藝・工藝の現在地を知るための旅のようだなと感じ
企画名を”東北 工藝の旅”と名付けました。
それぞれ、これから夏に向けて家で外で活躍するものを揃えました。
よろしければ暮らしのなかでご活用下さい。

出展
三温窯/中嶋窯/五十嵐元次
小笠原鋳造所
橋本晶子/市川里美/大西麻理
平岡正弘(6日から)
青森の根曲竹細工とあけび細工/秋田のイタヤ細工/岩手の真竹のかご・ざる

ほか、安比塗漆器工房や星耕硝子の常設品など交えて紹介する予定です。
特設のinstagramでもこれから紹介してまいります→こちら

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