THE STABLES 15周年記念展 II – 匙屋 さかいあつし

2022.06.24  by fumi

今日は時折強い雨の一日にもかかわらず
お運びありがとうございました。
設営に時間がかかったので、少し疲れ気味でしたが
久々のお顔もみれて、元気になりました。

今日もTHE STABLES 15周年記念展から
岡山県牛窓町の匙屋 さかいあつしさんの作品を紹介します。

◯実から出た匙 小・大 (桜)

(さかいさんからの言葉を注釈に)
さかいさんが定番として一番長く製作されているスプーン。
口元と柄の部材を繋ぎ合わせて一本を構成しています。
鉈で割った表情を柄に出し、ひとつひとつ違いのある
意図しない要素を取り込んだような面白さがあります。

さかいさんの匙との出会いは15年前に店で展示をしてくれた
イラストレーターの高柳明さんからいただいた
この実から出た匙と同じつくりの子供用「初めての匙」でした。
※今回は実から出た匙のみ紹介です。

一つ一つの違いが選ぶ楽しみを与えてくれるようなもの。
さかいさんのホームページのステートメントにある
“美しいものから得た気付きを微笑ましいものに変換していくことではないだろうかと考えています。”
という言葉と共に感じるところが多くあります。

シャモジ・コシャモジ
手巻き寿司や味噌べらなどに。
コシャモジは米櫃に入るような存在感。

中村智美さんのフライパンと。
Server spoon 中村智美さんのステンレスピッチャーと。

剪定したばかりの生木の枇杷(びわ)の枝から削り出したという匙。
新作です。大きさは一本ずつ違いますが、レードルや様々な用途でお使いになれます。

サーヴィングボード(胡桃)
端材を使って製作した板皿。
カッティングボードとして。そのままお皿としても。
木を接合する千切りがアクセントになっています。

コーヒースクープ
コーヒーメジャー(約10g)
柄の飾りは、牛窓あたりで見かける古い木造漁船の
船首にある部品の形から創を得たものだそうです。
ロープで舟と岸壁と繋ぐための部品で八つ頭(ヤツガシラ)と呼ばれています。

他にも届いている作品。
スープスプーン
レンゲ
林拓児さんのスープカップと
familia spoon #2
familia spoon #4
familia spoon #5 林拓児さんの楕円皿 中村智美さんのサーバーと。

そして、ナンバースプーン。
柄尻にむかって羽があるような
クラシカルな構造のスプーンです。

今回は10種類のサイズが届いています。
サイズ違いのスプーンは色々な使いみちが想像できます。
たとえば、一番小さいのはアイスクリーム用、一番大きいのはサーバーになど…
見ても使っても楽しいもの。

THE STABLES
15周年記念展 II
6月24日(金)-7月4日(月) ※会期中 28日(火)のみ休

郡司製陶所 / 匙屋 さかいあつし / 林 拓児 / 中村 智美

ナンバースプーン 林拓児さんのマグカップと。

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