西淑・山田洋次 二人展 ひびきあう から – 西淑 作品

2022.12.24  by fumi

西淑・山田洋次 二人展 “ひびきあう”
初日と二日目が無事終了しました。
遠くからも初めましての方や久しぶりの方など
いろいろな方がお見えになり、
とても嬉しい気持ちで過ごしました。

西淑さんの絵は毎年紹介しているカレンダーや
人気の高いイラストレーションの仕事で
ご存知の方も多いと思いますが
イラストのタッチとは違った抽象的な作品を
今回は多くご紹介しています。

ぴんとはりつめた空気
ふわふわと浮遊しているもの
モノクロームの世界は
冬の白い毎日にとてもよく似ています。

まずは木のパネルに描かれたもの。
水面だったり空や風など
どこか自然の風景が浮かんでくるようです。


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浮遊 こちらは大きなキャンバスの作品。
黒い背景に浮かぶ白が印象的です。

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印象的な女性像
ぐっと引き込まれるような作品。

同じく木のパネルに
油絵具を使って描かれたものは
空を切り取ったかのような風景。

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続いては、版画作品。
今展のタイトルである「 ひびきあう 」の
サインがそれぞれ入っています。

プレスした紙の凹凸と
モノクロームの線、金銀の箔押し
静かな中にも様々な質感や線が隠れています。







展示風景 洋次さんのオイルドのピッチャーと西さんの絵の曲線が重なり合うよう

最後は山田洋次さんの陶土を使って描かれたもので
今展のテーマである二人の作品の境界線を行き来して
生まれたような作品。

ざらっとした素材感と西さんの絵のタッチが
溶け込んでいます。
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写真は初日に行われた
ライブドローイングでのひとこま。

西さん、洋次さんの筆を走らせる音
青木隼人さんのギターの音
maka 青木幸枝さんの淹れるハーブティーや
この日の為に用意してくれた香りを焚いて。

個々にしっかりとその場に立っていて
それぞれに影響仕合い
ひとつの空間で共鳴しているような
まさに、ひびきあう瞬間だったと感じています。

会の構成や準備は、私達だけでなく
皆で話し合って楽しいものにしようと構成しました。
その時間もまた忘れられないひとときです。

いままでに体験したことのないような時間を
目、耳、鼻、口すべての五感を使って過ごしていました。

お越しいただいた方は、きっとどんなことが起こるのか
想像できないまま、いらした方も多いのではと思います。

でもそのような中でも、
来てみたいと思っていただける方がいたことは
私達にとっては本当に心強かったです。

過ごしていただいた瞬間が
その人の中で静かに響いて五感を大切に
豊かに過ごす小さなきっかけになっていてくれたら
嬉しく思います。

寒いなか、お運びいただいた皆さま
主演の西さん、洋次さんと、伴奏の隼人さん
香りとお茶の幸枝さん、陰ながらお手伝いいただいた大塚さん
本当にありがとうございました。

店舗での演奏会はもしかしたらこれが最後になるかもしれませんが
眩しいくらいの記憶に残る、素敵な会になって
とても嬉しく思いました。

展示会は新年8日まで、まだまだ続きます。
作品や絵は一つ一つに個性があり
ゆっくりご覧になる方が多い会になりました。

年末年始、絵に触れる静かな時間を
じっくり愉しんでいただけたら嬉しいです。

THE STABLES 15周年記念展
西淑・山田洋次 ”ひびきあう”
12月23日(金)- 1月8日(日) 
会期中 12月27日(火)・31日(土)・1月1日(日)休

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