
「私たちの眼と、つがる工芸店」
4月18日(土)-5月3日(日)
共同選品:佐藤謙行(実用・青森県民藝協会)
かつて弘前市山道町にあった「つがる工芸店」。 民藝の創始者・柳宗悦と親交の深かった、旧平賀町出身の相馬貞三さんがはじめた、青森・東北の工芸店のパイオニア的な存在です。現在は青森市桜川に場所を移し、店主の會田秀明さんと相馬氏の娘である美喜さんによって、4月から12月の最終の土日を中心に開かれています。
数年前から會田ご夫妻とお話し、展示やそのお仕事を拝見する機会をいただいてきました。そのなかで、相馬貞三氏から受け継がれ、現在まで続くその仕事の一端を、私たちの場所でも紹介したいと考えるようになりました。
今会ではつがる工芸店の過去の偉大なストックや、歴史の中で生み出されたオリジナル製品などを中心に紹介してまいります。
懐古的な意味合いではなく、今の暮らしに新しく響くもの。素直に、フラットに取り入れられるもの。
その中で今の暮らしに素直に、フラットに取り入れられるものという観点で選品しました。




なお、青森市桜川のつがる工芸店では、同じ頃に今年最初の定例販売会(益子焼と小久慈焼の特集)が開催されています。
お近くの方はそちらもぜひご利用下さい。

今会によせて
私にとって「民藝」とは、特定のジャンルや表出するデザインの形式ではなく、
「アティチュード(姿勢)」そのものとして捉えるべき対象であり、日々の仕事を営む上での一つの指針となっています。
その事実を、すぐそばで常に意識させてくれる存在のひとつがつがる工芸店であり、會田さんご夫妻です。
SNSやメディアを通じ、日々多くの情報を「観ている」ようでいて、
実のところアルゴリズム等の機械的な仕組みによって、受動的に「見させられている」だけなのではないか。
あらかじめ用意された評価に囲まれ、物事を自身の直感だけで捉えることは、
思いのほか難しくなっているように感じます。
だからこそ今、ただ眺めるのではなく、能動的に「ものを観る」とはどういうことか、
私自身も改めて、今意識する必要があると考えています。
相馬貞三さんの時代から連綿と続き、長く手仕事を見つめ続けてきたつがる工芸店。
本展がその歴史の一部を紐解くとともに、皆様自身の眼で「意識的に観る」ことを
共有できる機会となれば幸いです。
小田原 史典
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つがる工芸店を思うと會田ご夫妻の笑顔が浮かぶ。頼られるとやってしまう責任感と実行力、疲れたらちゃんと休む。かっこつけず、ユーモアがあってチャーミング、というと先輩に失礼かもしれないが、そんな會田ご夫妻が私の憧れ。そして、つがる工芸店に並ぶ品々もまた、そんな會田さんたちのよう。キラキラした華でもなく、ツルッと整理された美しさでもない。それぞれの場所、素材、体と向き合う仕事たち。やっぱり私の言葉だけでは難しい。並ぶ品々を見てみましょう。
佐藤謙行
青森県黒石市生まれ。青森民藝協会員。
様々なデザインの現場経験を経て、2025年「実用佐藤」を開業。
グラフィックデザイン、プロダクトの開発、生産管理を生業としている。
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私たちの眼と、つがる工芸店 opening talk session
「ものを観ること、触れること」
佐藤謙行(実用佐藤) × 小田原史典
4月19日(日) 午前10時30分~ ※1時間程度の予定
1000円/コーヒー付 協力:SMITH
つがる工芸店という場、そしてそこを営む二人との交流を通して私たちが何を感じてきたのか。
このトークイベントでは、これまでの経験を振り返り、「ものを観る」ということについて再考します。
今回は、実際選品したものを手に取りながら、ものを観ることについての問いや思い、
逡巡などお話しする予定です。
つがる工芸店が私たちに与えた影響を紐解きながら、「ものを観ること」の輪郭を探る1時間です。
スペースの関係上定員に限りがあります。
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