東北 工藝の旅 から 三温窯 素朴で健やかな器

2021.07.08  by fumi

今日は”東北 工藝の旅”から
秋田・五城目町の三温窯の器を紹介します。


三温窯は窯主の佐藤秀樹さんと息子の幸穂さんの二人三脚で営まれています。
秀樹さんは会津本郷・宗像窯で修行後、現在の地で開窯されました。
素朴で美しい毎日使っても飽きの来ない器です。
こちらは欅の灰を釉薬にしたリムプレート。幸穂さん作。5寸サイズで菓子皿や銘々皿としてお使いになれます。
黒檀の菓子切りは岩手・八幡平の平岡正弘さんのもの。

飴釉もあります。

筒型のマグカップ。程よい大きさで手の大きい方、小さい方どちらも使いやすいサイズ感。

星耕硝子の鉢や小笠原鋳造所のミニパンとあわせて。

小さなミルクピッチャー

幸穂さんの土瓶。人柄が現れているような丁寧な作りです。真鍮の手も自身で手がけられています。

中嶋健一さんの象嵌湯のみと、ハナレ木のトレイとあわせて。


こちらは幸穂さんの切り立ち鉢。3.5寸からの3サイズ。程よく軽やかで使いやすいサイズ感。


箸置きにもなる豆皿。平岡正弘さんの蒔地の箸が3色届いたので併せて紹介します。



弁柄(赤)



型押しの箸置き


ここからはお父さんの秀樹さんの器を。こちらはスープマグ。
さりげない加飾がバランスよくされていて、とても惹かれます。

3.5寸鉢

こちらは自宅でも愛用している櫛目の鉢。とても使いやすい器で、使い始めのものとしておすすめします。


灰釉の高台鉢。見込みのガラス質の溜まりにそれぞれ違いがあります。

こちらは幸穂さんのフリーカップ。下部の鎬もようが特徴です。
簡素な汲み出しですが、とても豊かな白色を湛えています。

小さいけれど手の込んだ醤油さし。見た目よりも軽やか。
ここからは花器をさまざま紹介します。
上は手付きの一輪挿し。


筒型の花器は真中の線とくびれのバランスが綺麗なもの。


こちらは秀樹さんのピッチャー
こっくりとした白がとても美しいもの。


こちらは幸穂さんのもの。端正な造形がまた上のピッチャーとは違う良さを見せています。

“東北 工藝の旅”店頭での会期は12日まで
その後はオンラインショップでの紹介を行ってまいります。
よろしければ時間がある時にのぞいてみてください。

◎緊急企画 “東北 工藝の旅”
7月1日(木)-7月12日(月)※会期中7月6日(火)休
6月30日から7月5日までの日程で大阪の百貨店うめだ阪急で開催される予定だった催事
“民藝と暮らす”は昨今の状況のため、今年も開催が中止となりました。
コロナウイルスが蔓延し、なかなか思うように身動きも取れない中東北各地の作り手や
協力してくださった方とやりとりを重ね準備を進めてきました。
残念な気持ちもありますが、とにかく前を向き日々を進めていくために
“民藝~”で紹介予定だった東北の作り手の作品・製品の一部を集めて紹介いたします。
それぞれの作り手とのやりとりの過程は
東北における民藝・工藝の現在地を知るための旅のようだなと感じ
企画名を”東北 工藝の旅”と名付けました。
それぞれ、これから夏に向けて家で外で活躍するものを揃えました。
よろしければ暮らしのなかでご活用下さい。

店頭での会期終了後、個人の作り手を中心としたものを
オンラインでも紹介できるようにいたします。
一部は先行して紹介しています→こちら

出展
三温窯/中嶋窯/五十嵐元次
小笠原鋳造所
橋本晶子/市川里美/大西麻理
平岡正弘(6日から)
青森の根曲竹細工とあけび細工/秋田のイタヤ細工/岩手の真竹のかご・ざる

ほか、安比塗漆器工房や星耕硝子の常設品など交えて紹介する予定です。
特設のinstagramでもこれから紹介してまいります→こちら

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