那須早苗さんの最近発売された本
「あみものクローゼット」の中から
小さなあみものの作品を
いくつか送っていただきました。
那須さんとは
かれこれ10年以上前に
出会いました。
その頃は作家として活動していて
お店でも何度かご紹介しているので
記憶にある方もいると思います。
今は自分のあみものを誰かに伝えることを
中心に活動されていて数年に一度
本を発表しています。
作ることで誰かに届けることもできるけど
誰かにつくることを伝えることで
広がることはとても大きいと思います。
でも私はやっぱりときどき
那須さんの作るものに触れたくなるし
それを誰かに届けたいなと思うのです。
バスケットアランの帽子
この編み図は数年前にお会いしたときに
私が持っていたあけびのかごの編み模様から
生まれた図案だと那須さんが教えてくれました。
たすき編みに、ソバツルのグニ（みつあみ）。
今回のあけびかごの展示で再現した
あのあけびのボストンバッグです。
お会いした数時間の中で見ていた記憶が
時間を経て目の前に形になって現れたこと
同じタイミングでこの２つが揃ったことが
とても嬉しかったです。
イギリスゴム編みの帽子
すっきりとした形とリブの存在感。
ダッフルコートや、ネイビーのメルトンのコートなど
似合いそうです。
カシミアネックウォーマーとロングミトン
糸の質感と色と形
上質で大人っぽい雰囲気のもの。
柔らかくて気持ちが良いです。
チェックの指無しミトン
コートの袖からちらりと除くチェックは
想像するだけで可愛いです。
ハグマフラー
両手でぎゅっと包まれているような
愛らしさのあるマフラー。
おばあちゃんの靴下カバー
もうすぐやってくる冬に。
冷えた足を靴下の上から包み込んで
ぽかぽかに。
那須さんの編み物は
触れてみるとわかるのですが
とってもほわっとした
使う人を包み込むような感触。
オーソドックスな中に普遍的なよさがあって
日常のものとして上質な感じが
とても好きです。
作品はそれぞれ1点ずつ
編みの感触に触れながら実際にそのものを感じて
お好きな方の手に渡ってくれたら嬉しく思います。
