山口和宏作品展
最初の3日間を終えました。
今日は木のこと、器の変化について
在店中に山口さんにお聞きしたことを交えながら
ご紹介したいと思います。
木の器について、汚してしまうのではないか
欠けさせてしまうのではないかなど
慣れない素材からくる不安の声も時々お聞きしますが
実際使っていくとどうなるのでしょうか。
まず山口さんにお手入れのことをお聞きしましたが
楽しみながら使う事が一番の手入れであるということでした。
製品にしてお店に並ぶ前に
みつろうとくるみ油や赤花油でつくった
みつろうワックスを木に染み込ませているので
そんなに簡単にオイルが抜けてきたりすることはないそうです。
むしろ揚げ物やパスタなど油分を含んだお料理に使うことで
木に染み込んでよいお手入れになるとのこと。
うちでは毎日のように使いますが
洗ったあとよく拭いた後は戸棚にしまわずに
キッチンの台の上などに置いておきます。
水分を含んだまましまったりしないよう
その点だけは、気を付けています。
写真は左が今回入荷したクルミの角皿、右が17年程度毎日使ったもの。
色が濃く変化し、彫った木の後も浮かび上がってきているように思います。
山口さんは17年使った木の器の欠けをみて
使って丸くなだらかになった部分をとても愛おしそうに
見つめていました。

写真は左が今回入荷したクルミのカッティングボード、右が7年~8年使ったもの。


色濃く、ナイフの傷がよい雰囲気です。
こちらも角皿と同じく、使ったら洗って拭いて
立てかけています。
これはクリの木のトレイ。左が今回入荷のもの、右が3年程つかったもの。
使っていてあまり大きな変化を感じていなかったのですが
今回届いたものと比べてみると色の変化がわかります。
木目については好みは様々と思いますが
写真のようなフシのあるものは
どちらかというと嫌煙されがちです。
ですが木の模様(年輪)やフシというのは
その木が生きた証であり、その人生が現れているそうです。
虫が入ったあと、台風がきた、気温が暑かったり寒かったりなど
その時々の出来事が模様となって現れます。
柾目と呼ばれる整った木目もよいですが
年輪やフシのある板目のものは
濃淡や木の表情があり
使っていった後の雰囲気に
愛着を持てるような気がします。
変化を楽しむものであり
欠けたり、シミがついたりしながら
今度は使った人の人生がそこに現れるのが
木の器のよさです。
だんだんと変化していくと
キズやシミも馴染んで味わいのひとつになります。
あまり大事にしすぎずに
どんどん使って自分らしい木の器を
育てて欲しいなと思います。
山口和宏 作品展
10月5日(日)まで
会期中10月1日(水)のみ店舗休

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